会議が報告会となっております

あるリスクコンサルタント会社では、週一に会議が行われていた。

コンサルタント会社なのだが、情報共有システムは取り入れておらず、昔ながらの会議で報告されていた。

会議なのだが、ただの報告会になっており、報告だけなら情報共有システムで全社員にお知らせするだけで良いはずだ。

本来ならIT関係として情報共有システムに関し記載するのだが、ここではあえて会議について記載する。

本来、会議とは、活発な意見交換や相手の顔色を伺い、どのような感情があるのか察し、意見発信者やその顧客の反応を垣間見て参加者からの自由な意見を参考に戦略を練るなど、顔を合わせているからこそ分かる事・出来る事を知る有意義な時間であるべきなのだが。

そのコンサルタント会社では担当者が報告し、主に社長が返答し、その他は黙認であった。

ある時、社員に会議について聞いてみると、「余計な事は言わない」と返答は一言であった。

更に理由を聞くと、「何か言うと責任を負わされる」からとのこと。

これはどの会社でも良くある「会社あるある」になるだろう。

社長もしくは幹部社員の責任で、自由意見を尊重することを徹底させていないからだ。

社員が何か言うと「じゃあそれやって」と社長に返答されるのだから、「余計な事は言わない」が正解になってしまう。

社長や幹部社員がその意見を元に、さらに話題を広げ、他の社員にアイデアを促すような話術が必要だろう。

だがその話術や意見交換(自分の意見を主張する)などは、日本人の最も不得意とするところだと思う。

海外に滞在していた頃、いろんな国から来た人々と話す機会が毎日のようにあった、それこそ、政治からスポーツ、町の噂に他国の事柄まで、自分の意見をみんなが主張していきながら会話が進むが、日本人だけはいつもニコニコして聞いているだけであった。

要は慣れていないのだ。そんな時にこそITツールを活用すべきだ。

ここまでで思い当たる節がある会社には、ぜひマインドアップツールを導入して頂きたい。

大前提として自由意見であり責任を負わない事を徹底させなければならないのは言うまでもないだろう。

ただの報告会にならないよう、ITを活用して有意義な会議を実施しましょう。