帝国の後継者問題

一代で現在の規模まで発展させた会社、まさに自分だけの国、帝国だ。

歴史や小説など帝国を題材としたものは数多く、そして帝国が滅びるときは大抵が後継者だろう。

帝国の皇帝=創業者は間違いなく資質に溢れ、商才の才能、人を引き付けるカリスマ性、全てが素晴らしく、尊敬に値する人物である。

では、その後継者はどうだろうか?

大企業なら優秀な人材が社長になるが、小規模事業所ではそうはいかない。

家族経営で親族なども迎え入れて、なるべく信用がおけるであろう血族で経営している。

会社としては間違えているが、自分が築き上げた帝国を他人に任せることには躊躇してしまうのは当然のこと。

気持ちは痛いほど良くわかる。

後継者である子供はどうだろうか、後継者から飛躍的に会社が発展したケースもあるが、ほとんどは創業者のような資質を備えているとは言い難くなってしまう。

創業者と同じ資質を持っているなら、会社を継ぐ前にゼロから他の会社を作り上げていてもおかしくないだろう。

従業員からしてみれば、社長の子供が優遇され、やがて社長になることは既定路線とわかっている。

会議で社長が従業員に対して「頑張れば昇給昇進させる!」と豪語しても、頑張らなくても社長になれる人がいると知っているだけに空しく聞こえているはずだ。

後継者本人も状況をある程度わかっている為、おのずと3つの代表的なパターンに分かれる。

 1.努力「誰よりも事業継続を真面目にこなし従業員を大事にする」パターン

 2.権力「俺様最強!従わない奴は出ていけ!」パターン

 3.野心「成果を従業員に示し創業者を超える為に本業ではなく新たな事業展開する」パターン

1.無理をせず真面目に事業継続していくのが一番、それでも、何かしらの成果を上げたいと考えているのも確か。

2.従業員のすべてがYESマンで誰も自分の意見を言うことが出来ない。最近増えてきた気がするのだが・・・。

3.本業とは違う新たな事業、飲食チェーン店を展開など、成果を示す方向性が異なっており、成功例より本業の足を引っ張り事業継続が困難にさえなる失敗例の方が多いだろう。 

ITを活用して事業拡大のお手伝いができるのは1.のパターン。2.3.に関してはお断りさせていただきたい。

本来の事業を継続しているが、今一つアイデアが浮かばない時に、ITを活用してできる事を出来る範囲で無理なく提案いたします。

帝国に使える軍師の一人として後継者をサポートさせて頂ければと。