信用金庫の危機2

信用金庫の危機でも述べたが、信用金庫の在り方に疑問を感じる。

批判をしている訳ではない、「こうあって欲しい」との要望を多分に含んでいる事に留意して頂きたい。

主な信用金庫の対象は地元の事業者でありその従業員である。

都市部以外の地方では、地方銀行と信用金庫・農金・郵貯が主力で、一番近くの銀行または会社から言われた銀行と口座開設している。

だが客観的なお客様視点から見ると、サービスにおいて他の銀行(信用金庫以外)との違いが見出しにくくなっている。

何よりも地元重視でお客様により親身に接してくれる、まさに地元企業の為の銀行のはずが、営業マンは新規口座開設と定期預金・ビジネスカードの提案のみ。

地元企業重視だからこそ出来る事があるのに、ただの銀行業務自体をこなす事に終始している感は否めない。

銀行業務でもあるサービスの一つが銀行ATM、だが今やコンビニ・ネットで事足りる。

 店舗に足を運んでもらうのも難しいだろう。

それでも出来る事の一つが銀行内ATMだ。

ATMとは言っても、両替用のATM、地元の現金を扱う業者にとってはもっとも使用しているサービスの一つになる。

ところが最近、両替用のATMを撤去・手数料値上げの動きが加速している。

信用金庫も経営が大変な時代に、数値だけ見比べコスト計算した結果、最初に手を付けやすい両替機との結論に達するのは理解できる。

では、周辺の意見はどうだろうか?

一番近いからしょうがない・他の銀行を探している、つまるところ今の取引先の信用金庫である必要性が感じられない。

顧客の声を直に聴く立場であり、必死で外回りをしている営業マンには、会社の方針にやるせない気持ちになることだろう。

 一人の営業マンが新規顧客獲得・新規サービス締結する数より、会社の方針一つでその数倍の数の顧客が離れていく。

そして会社からは、こう言われる「新規顧客獲得・新規サービス締結しろ」・・・。

 

単純なコスト削減より先に既存ビジネス、ここでは両替用ATMをいかに活用できるかを模索(仕組みづくり)すべきではないか。

地元企業の為の信用金庫として、他の銀行より安い手数料、配達して喜ばれる訪問(一方的な売込みだけではない営業ツールとして)にするなど。

ATM維持コスト? コストではなく必要経費と捉え、宣伝費・広告費と置き換えれば安いものだろう。

なによりも「お客様に喜ばれる」銀行になるはず。

ITとは関係ない話になっている? 

両替機が現金を排出し待っている時、画面にお勧め情報を表示すれば良い。

周りにチラシを配置して置くよりよっぽど効果的だ。(IT系の話になった・・・。)

 

 更にIT系としてひとつ。

銀行や自治体などで「無料経営コンサル」を実施しているが実際どうなのだろうか? もちろん有益な相談は出来るだろうが、一般的に経営に口出しされたいと思う経営者はいない。

 それならば、

・知識を増やすIT講習

・政府が進めるIT活用化(助成金)

・銀行からのIT活用融資

  など、ひとまとめにした経営者の為の「IT初歩講座」があれば喜ばれるだろう。

お近くの信用金庫へ行ってお願いしてみてはいかがだろうか。